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2月6日に放送された日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」で当院院長の研究データが紹介されました

2月6日に放送された日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」

テーマは「疲れないカラダを手に入れる」でした。

そのなかで、「ツボで本当に疲れは取れる!? 脳内麻薬オピオイドの効能」というテーマで、ツボ(経穴)や鍼治療についての解説がありました。

手の合谷(ごうこく)や下腿の足三里(あしさんり)というツボ(経穴)の部位を鍼で刺激すると、頭顔面部や上肢、体幹の皮膚温が上昇、つまり血流が増加する事や、脳内でβエンドルフィンなどのオピオイドの分泌が高まり、鎮痛効果が発現する事などが紹介されました。

鍼の刺激が知覚神経を介して、脳のさまざまな部位に作用し、オピオイドの分泌が増加したり、自律神経が刺激されることで血流の増加や内臓機能へ影響を与えます。

合谷や足三里のツボ(経穴)の部位に鍼で刺激を与えると、腸の蠕動運動が促進されます。この鍼刺激による腸の蠕動運動促進効果についての当院院長が行った研究データが紹介されました。

目次

鍼刺激で腸の蠕動運動が促進

今回の番組で紹介されたデータは、ヒトの腸音を記録して、手の合谷(ごうこく)と下腿の足三里(あしさんり)の部位に鍼を10分間、置鍼(鍼を刺した状態で置くこと)して、腸音の変化を見たものです。

合谷と足三里に鍼で刺激すると、腸音が増強して増加しました。

特に抜鍼(鍼を抜く)後の20分間に腸音が増加しました。

つまり手や下腿に鍼で刺激を与えると、腸の蠕動運動が促進されます。

この現象は、胃でも見られます。

したがって鍼治療は、便秘や下痢、過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア(FD)などの胃の症状などに効果が期待できると考えられます。

このメカニズムについては、番組でも紹介されていたように、鍼の刺激が知覚神経を介して脳(脳幹)に作用し、自律神経の副交感神経である迷走神経や骨盤神経を刺激し、胃腸の蠕動運動に影響を与えることが研究で証明されています。

まとめ

鍼治療は、脳のさまざまな部位に作用し、脳内麻薬(オピオイド)やセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を増加させ、自律神経に作用する事で、鎮痛効果や血流の増加、内臓機能の調整などの効果を発現します。

最後にカズレーザーさんが、
『ツボとか鍼っていまいち良く分からないものだったのですけど、理屈をこうやって説明していただくと、なるほどって思うことがありました。』と話されていました。

理屈つまりメカニズムを、実際の画像や研究データを用いて説明することが鍼治療を理解してもらうためには大切であることをあらためて感じました。

当院では今後もエビデンスに基づいた鍼灸を発信していきます。

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